「仕上がりましたよ」の電話が面倒、受取に来ないお客様の預り品が棚に溜まる、そして一度きりで来なくなる新規客が多い——。クリーニング店は季節と天候に売上が大きく左右される一方で、来店タイミングを店側から作りにくい業態です。LINE公式アカウントを「仕上がり通知」「集配予約」「季節リマインド」の3つの軸で運用すれば、お客様との接点を自動でつくり、リピート来店を無理なく増やせます。この記事では、クリーニング店・宅配クリーニングに絞った具体的な設定手順と配信文例を紹介します。
この記事でわかること
- 会計時・預り伝票・店頭POPで無理なく友だちを増やす登録導線の作り方
- 「預り中」タグから仕上がり通知を自動配信するタグ設計と手順
- 集配・宅配クリーニングの予約受付を1対1チャット/フォームで回す流れ
- 衣替え・雨の日・シーズン前を狙った季節リマインド配信の設計
- そのまま使える配信メッセージ文例と、月次配信カレンダー・タグ設計表
1. 友だち登録導線をつくる|会計時・預り伝票・店頭POP
LINE活用の土台は友だち数です。クリーニング店は必ず「預ける・受け取る」で最低2回来店するため、その接点をすべて登録機会に変えます。特典は分かりやすく「次回100円引き」に統一し、レジ・伝票・店頭の3点で告知します。
友だち追加QRを3種類の場所に設置する
LINE公式アカウントの管理画面「ホーム>友だちを増やす>友だち追加QRコード」からQRを取得し、(1)レジ横の卓上POP、(2)預り伝票(お客様控え)への印字、(3)店頭ドアのA4ポスターの3か所に掲出します。伝票への印字はリピートで必ず手元に残るため、後日の登録にも効きます。
会計時のひと声を統一する
「仕上がりをLINEでお知らせできます。今ご登録いただくと次回100円引きです」とレジで必ず声かけします。仕上がり通知という実用メリットを先に伝えると登録率が上がります。スタッフ全員が同じ文言を言えるよう、レジ横に台本カードを貼っておきます。
登録特典クーポンを自動で配る
「あいさつメッセージ」に100円引きクーポンを添付し、友だち追加直後に自動配信します。クーポンは「ホーム>クーポン」で有効期限を発行日から60日程度に設定し、次回来店を促します。誰がいつ登録特典を使ったかの管理は、CHATYならクーポン利用とタグを紐づけて自動で記録できます。
ポイント
宅配クリーニングの場合は、集荷キットの同梱チラシ・注文完了メール・マイページにQRを載せます。「集荷・お届けの進捗をLINEでお知らせ」と書くと登録動機が明確になります。
2. 仕上がり完了の自動通知|タグの切り替えでトリガー配信
仕上がり通知は電話や店頭掲示に代わる、最も効果の高い自動化です。仕組みはシンプルで、預かった時に「預り中」タグを付け、仕上がったらタグを「仕上がり済」に変更すると、その切り替えをきっかけに通知が自動で飛ぶよう設計します。タグの付与・変更をトリガーにした配信は、CHATYなら自動化できます。
預り受付時に「預り中」タグを付与する
受付でお客様のトーク画面を開き、「預り中」タグと受付番号(伝票番号)を登録します。宅配の場合は集荷完了の操作と連動させ、対象のお客様に自動でタグを付与します。
仕上がり時にタグを「仕上がり済」へ変更する
検品・仕上げが完了したら、該当のお客様のタグを「預り中」から「仕上がり済」に切り替えます。このタグ変更を配信トリガーに設定しておくと、その瞬間に通知メッセージが自動送信されます。
受取後に「仕上がり済」タグを外す
お客様が受け取ったらタグを解除し、預り品の状態を最新に保ちます。3日以上「仕上がり済」のままのお客様には、後述の受取リマインドを自動で送ると受取忘れ・棚在庫を減らせます。
配信メッセージ例
「○○様、お預かりしたお品物の仕上がりが完了しました。
受付番号:No.1234
点数:3点
保管期限:7月15日(火)まで
営業時間:10:00〜19:00(日曜定休)
お気をつけてお越しくださいませ。◯◯クリーニング△△店」
注意
※仕上がり通知は「1対1のお知らせ」に該当し、原則タグで絞った対象にのみ送ります。全体配信で誤って全員に送らないよう、送信前に対象タグを必ず確認してください。深夜帯の自動送信を避けるため、配信可能時間帯(例:8:00〜20:00)を設定しておくと安心です。
3. 集配・宅配の予約受付|1対1チャットと予約フォーム
集配サービスや宅配クリーニングは、電話が繋がらない・営業時間外に頼めないという機会損失が起きがちです。LINEなら24時間受付でき、やり取りの履歴も残ります。受付方法は「1対1チャット」と「予約フォーム」の2通りを、お客様の慣れに応じて使い分けます。
| 受付方法 | 向いているケース | 聞く項目 | メリット |
|---|---|---|---|
| 1対1チャット | 常連・柔軟な相談(シミ抜き相談など) | 希望日時・住所・点数を会話で確認 | 融通が利く/関係構築しやすい |
| 予約フォーム | 初めての集荷・件数が多い店 | 氏名・住所・希望日時・点数・要望を一括入力 | 聞き漏れがない/自動で台帳化 |
リッチメニューに「集荷を依頼する」ボタンを置く
「ホーム>リッチメニュー」で6分割メニューを作り、左上に「集荷を依頼する」を配置。タップで予約フォーム(またはチャット案内)に遷移するよう設定します。他の枠には「仕上がり状況」「料金表」「店舗情報」を割り当てます。
受付→集荷確定の自動応答を組む
フォーム送信後に「受付ありがとうございます。担当より集荷日時を確定してご連絡します」と自動返信。スタッフが日時を確定したら確定メッセージを送り、対象に「集荷待ち」タグを付与します。CHATYなら入力内容を顧客情報とタグに自動で紐づけて管理できます。
配信メッセージ例
「集荷のご依頼ありがとうございます。下記内容で承りました。
集荷日:7月8日(火)午前中
ご住所:〇〇市△△町1-2-3
点数:スーツ2着・コート1着(目安)
当日は玄関先でのお受け渡しとなります。ご不在の場合は前日までにこのトークへご連絡ください。」
4. 季節リマインド|衣替え・雨の日・シーズン前を逃さない
クリーニング需要は季節で山谷がはっきりしています。衣替えの6月・10月、梅雨や急な雨の日、コート・ダウンをしまう/出すシーズン前は、こちらから思い出させるだけで来店が生まれます。年間の配信タイミングをあらかじめカレンダー化しておきましょう。
| 時期 | 配信テーマ | 配信内容・特典 | 主な対象タグ |
|---|---|---|---|
| 3月 | 冬物しまい洗い | コート・ダウンの保管付きクーポン | 全員/コート利用歴 |
| 6月 | 衣替え・梅雨対策 | 衣替えまとめ出し10%引き・撥水加工案内 | 全員 |
| 随時(雨天) | 雨の日クーポン | 当日限定ワイシャツ50円引き | 近隣エリア/来店頻度高 |
| 10月 | 秋の衣替え | 夏物まとめ出し・冬物点検の案内 | 全員 |
| 11月 | コート・ダウンシーズン前 | 早割・保管サービス予約受付 | コート・ダウン利用歴 |
配信を予約投稿で仕込んでおく
「メッセージ配信>作成」で衣替え案内を作り、配信日時を6月1日など事前に指定して予約します。年間分をまとめて仕込めば、繁忙期に配信作業に追われずに済みます。
雨の日クーポンは天気を見て当日配信
雨予報の朝に、近隣エリア・来店頻度の高いタグに絞って当日限定クーポンを配信します。対象を絞ることで配信通数を抑えつつ、来店確度の高い層に届けられます。
配信メッセージ例(衣替え案内)
「そろそろ衣替えの季節ですね。
夏物への入れ替え前に、冬物のクリーニングはいかがですか?
▼衣替えまとめ出しキャンペーン
5点以上のお預けで10%OFF(6月末まで)
コート・ダウンは最長6か月の保管も承ります。
まとめてお預けいただくと、収納スペースもすっきりします。ご来店・集荷どちらもお気軽にどうぞ。」
5. 会員ランク・来店頻度でのセグメント配信
全員に同じ配信を続けると、頻度の高い優良客には物足りず、離れかけた客には響きません。来店頻度や累計利用でお客様をタグ分けし、それぞれに合った内容を送ることで、少ない配信通数でも反応が上がります。タグの自動付与・セグメント抽出はCHATYで管理できます。
タグ設計表(クリーニング店の基本セット)
| タグ名 | 付与のタイミング・条件 | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 預り中 | 受付・集荷完了時 | 仕上がり通知の起点 |
| 仕上がり済 | 仕上げ完了時 | 通知配信・受取リマインド |
| 優良客(月2回以上) | 直近90日で来店3回以上 | 先行案内・保管サービス優待 |
| 休眠(60日未来店) | 最終来店から60日経過 | 呼び戻しクーポン |
| コート・ダウン利用 | 該当品目の受付時 | シーズン前の保管案内 |
| 集荷利用 | 集配・宅配の利用時 | 集荷キャンペーン配信 |
休眠タグに絞って呼び戻し配信を送る
「メッセージ配信」で対象を「休眠(60日未来店)」タグに絞り、期間限定の呼び戻しクーポンを配信します。全員配信ではなく休眠層だけに絞ることで、必要な人にだけ特典を届けられます。
優良客には先行案内で特別感を出す
保管サービスやキャンペーンは、まず「優良客」タグへ先行案内し、数日後に全体へ広げます。優待感が満足度とリピートを高めます。
ポイント
来店頻度タグは手作業で維持すると必ず抜け漏れが出ます。受付・会計データと連動してタグを自動更新する仕組みにしておくと、配信のたびに正確なセグメントへ届けられます。
6. 月次配信カレンダーで運用を回す
最後に、通知・予約・季節配信を1か月単位でどう組み合わせるかを整理します。仕上がり通知や受取リマインドは自動、キャンペーン配信は月1〜2回に抑えるのが、ブロックされにくい運用の目安です。
| 時期 | 配信内容 | 種別 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 随時 | 仕上がり完了通知 | 自動(タグ連動) | 仕上がり済 |
| 仕上がり3日後 | 受取リマインド | 自動 | 未受取(仕上がり済) |
| 上旬 | 季節・キャンペーン案内 | 手動(予約投稿) | 全員 or 該当タグ |
| 中旬 | 雨の日クーポン(天候次第) | 当日配信 | 近隣・高頻度 |
| 下旬 | 休眠客の呼び戻しクーポン | 手動(セグメント) | 休眠(60日未来店) |
注意
※販促の一斉配信が月3回以上に増えるとブロック率が上がりやすくなります。実用性のある仕上がり通知・受取リマインドを主役にし、割引配信は絞り込んだ対象へ月1〜2回に留めるのが継続のコツです。クーポンの割引率や有効期限は景品表示の観点から、条件を明確に表記してください。
まとめ|LINEで「来店タイミング」を店側から作る
クリーニング店のLINE活用は、(1)会計時・伝票・POPでの友だち登録導線、(2)タグ切り替えによる仕上がり通知の自動化、(3)集配予約の受付、(4)衣替え・雨の日・シーズン前の季節リマインド、(5)来店頻度によるセグメント配信、という5つを組み合わせることで、受取忘れの削減とリピート来店の増加を同時に実現できます。まずは仕上がり通知と登録特典クーポンから始め、慣れてきたら季節配信とセグメントを足していくのがおすすめです。タグ設計と配信の自動化を仕組み化すれば、日々の手間を増やさずにお客様との接点を継続的に持てます。
※本記事は掲載時点の情報にもとづく一般的な解説です。LINE公式アカウントの仕様・料金・各種ガイドラインは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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