CHATY(チャッティ)は、LINEを活用してEC開設からCRM施策までを一気通貫で実現するツールです。LINEのトーク画面の中にショップと決済機能を持てることが核ですが、CHATYの価値はそれだけではありません。チャットボット、自動ステップ配信、セグメント配信、顧客管理、クーポン、1on1チャットといったCRM・マーケティング機能とつながって初めて、「集客から販売、そしてリピート育成まで」をLINE一本で回せるようになります。
その「販売」を成立させる土台が、クレジットカード決済です。本記事では、CHATYでクレジットカード決済を利用するための申請(審査申し込み)の流れを、PAY.JP経由の一般的な手順に沿って整理します。あわせて、つまずきやすい不備のポイントや、申請後にかかる費用(決済手数料・月額利用料)の考え方まで、最新の前提でまとめました。
なお、審査の具体的な基準や所要営業日数、可否は申請内容や時期によって変わります。本記事は一般的な流れの解説であり、最新かつ正確な条件は必ず公式情報でご確認ください。
CHATYのクレジットカード決済は「マーケツールの決済機能」という位置づけ
以前は「LINEの中にショップを開いて売るための機能」という、EC単体の文脈で語られがちでした。しかし現在のCHATYは、決済機能を「LINEマーケティング全体の中の一機能」として捉えるほうが実態に合っています。
たとえば、次のような流れを一つのLINEアカウントの中で完結できます。
- リッチメニューやカードタイプメッセージで商品・キャンペーンを訴求する
- チャットボットや1on1チャットで質問に答え、購入の不安を解消する
- LINE内のショップでそのままクレジットカード決済を完了させる
- 購入後はタグやオーディエンスでセグメントを切り、ステップ配信やクーポンでリピートを促す
この一連の体験の「決済」を担うのがクレジットカード決済機能であり、申請はその入り口にあたります。EC専用の手続きというより、CRM/マーケまで含めた運用の起点として捉えると、入力する情報の意味も分かりやすくなります。CHATY全体でできることは「CHATYとは」で詳しく整理しています。
決済の仕組み:決済代行はPAY.JP、提供は株式会社Kerberos
CHATYのクレジットカード決済は、決済代行サービス「PAY.JP」を通じて処理されます。利用者が入力したカード情報はPAY.JP側で安全に処理されるため、店舗側がカード番号そのものを保持・管理する必要はありません。
CHATYの提供元は株式会社Kerberos(東京都港区南青山)です。Kerberosは2021年10月にLINEのパートナープログラムにおいてTechnology Partner(コミュニケーション部門)として認定されており(出典:LYC Biz パートナー情報)、LINEを軸にしたEC・CRMの設計に対応しています。
クレジットカード決済を使う場合は審査が必要になりますが、これはPAY.JPおよびカードブランド側が、販売する商材や事業実態を確認するための一般的なプロセスです。怪しい取引を防ぎ、購入者・店舗双方を守るための仕組みと考えてください。決済機能を含むLINE内ECそのものの考え方は「LINE内EC」、独立したネットショップ型サービスとの違いは「My Smart Storeとの比較」もあわせてご覧ください。
申請前に準備しておく2つのこと
申請をスムーズに進めるために、先に整えておきたい準備が大きく2つあります。
1. 商品(サービス)の登録
審査では「何を、いくらで売るのか」が確認されます。そのため、申請の前に販売する商品やサービスを登録しておきます。商品は個別に登録できるほか、点数が多い場合はCSVでまとめてインポートする方法もあります。商品ページが整っていることは、審査時の説明材料にもなります。
2. 運営情報の設定
ショップを誰が運営しているのか(事業者情報)を、Botの基本設定から整えておきます。会社名・住所・連絡先などが、後述する申請フォームや特定商取引法に基づく表記と食い違わないよう、この段階で正確にそろえておくのが重要です。
商品登録や初期セットアップ全体の流れは「初期登録ガイド」で確認できます。購入後の問い合わせ対応を自動化したい場合は「チャットボット」もあわせて準備しておくとよいでしょう。
クレジットカード決済 申請の流れ
申請は、管理ページの「支払い方法」から「クレジットカード審査状況」を開き、利用申請を開始するところからスタートします。フォームでは、サービス・事業者に関する情報を順に入力していきます。一般的な入力項目は次のとおりです。
主な入力項目
| 区分 | 入力する主な内容 | ポイント |
|---|---|---|
| サービス情報 | サービス名(ふりがな・漢字)、サービスURL(商品一覧ページ)、開始日、サービス内容、商材の最低/最高単価 | サービス名は「CHATY」ではなく自社のサービス名を入力。内容は具体的に書く |
| 事業者情報 | 個人/法人の別、住所、電話番号、代表者情報 | 住所は省略せず、登記簿や運営情報と完全に一致させる |
| 特定商取引法に基づく表記 | 表記の有無、特商法ページのURL | 自社サイト内に表記ページを用意し、そのURLを入力する |
| ご入金情報 | 振込先口座(名義) | 口座名義が申請者(事業者)と一致しているか確認 |
| 登記番号(法人のみ) | 会社法人等番号 | 法人の場合に入力 |
| 免許・許可について | 必要な免許・許可証の添付 | 古物商許可証や製造業の許可など、商材に応じて添付 |
カードブランド追加時などに求められる追加情報
申請内容や対象ブランドによっては、次のような追加情報を求められる場合があります。
- 商材の種類(複数選択できる場合あり)
- 課金方式(都度課金か、継続課金か)
- 商品ページの整備状況
- 担当者名・連絡先
- プライバシーポリシー・利用規約(自社で用意したもの)
これらは「事業として継続的・適切に運営される販売であること」を確認するための材料です。事前に自社サイトで整えておくと、申請後のやり取りが少なく済みます。
つまずきやすい不備ポイント
申請が差し戻される原因は、事業の良し悪しよりも「記載の不備・不一致」であることが少なくありません。とくに次の点に注意してください。
- サービス名の取り違え:申請するのは自社のサービス名です。ツール名である「CHATY」を入力しないようにします。
- 住所の表記ゆれ:番地やビル名の省略、全角・半角の違いなどでも不一致と判断されることがあります。登記簿・運営情報・特商法表記の住所をすべて同じ表記にそろえます。
- 特商法表記の場所:特定商取引法に基づく表記は、自社サイト内に設置したページで示すのが基本です。外部の説明だけで済ませないようにします。
- 口座名義の不一致:入金先口座の名義が申請者(事業者)と異なると確認が必要になります。
- 商材に必要な許認可の不足:取り扱う商材によっては許可証の添付が前提になります。
不備があった場合は、通知された内容に沿って修正のうえ再提出するのが一般的な流れです(具体的な再審査の可否・回数は時期や条件で異なります)。審査の所要日数やブランドごとの取り扱い(対応の早いブランドと、確認に時間を要するブランドがある等)も、時期や条件によって変わります。営業日数や再審査の具体的な条件は断定せず、申請時点の最新情報を公式でご確認ください。
申請後にかかる費用(決済手数料・月額利用料)
クレジットカード決済を使い始めると、ランニングコストとして主に「販売時の決済手数料」と「友だち数に応じた月額利用料」がかかります。CHATYは初期費用をかけずに始められる設計で、売れたとき・規模が大きくなったときに費用が乗っていく考え方です。
決済手数料
CHATYのクレジットカード決済手数料は、2025年4月22日の改定で新旧の料金が併存しています(いずれも審査があります)。
| 区分 | 決済手数料 |
|---|---|
| 新料金 | 一律3% + 1決済あたり100円 |
| 旧料金 | 合計購入金額の一律5% + 1決済あたり100円 |
2025年4月22日以降の新規お申し込みは新料金(一律3% + 1決済100円)が基準で、改定前から利用中の場合は旧料金が継続するケースがあります。どちらの料率が適用されるかは審査・契約状況により異なり、最新の正確な料金は変更される可能性があるため、必ずchaty.shop/pricing/monthlyでご確認ください。
月額利用料(友だち数別・税込)
月額利用料は、LINE公式アカウントの友だち数に応じて段階的に変わります。新旧プランで金額は共通です。
| プラン | 月額利用料(税込) |
|---|---|
| Start | 3,300円 |
| Base | 11,000円 |
| Standard | 33,000円 |
| Pro | 110,000円 |
| 〜30万人 | 220,000円 |
| 300,001人〜 | 要問い合わせ |
なお、LINE決済(クレジットカード決済)を使わない運用の場合は、同額の月額利用料で決済手数料がかからないプランもあります。「決済は使わないがLINEのCRM・配信機能は使いたい」というケースにも対応できます。
あわせて押さえたいLINE公式アカウントの費用
CHATYはLINE公式アカウント上で動くため、LINE公式アカウント自体の料金(メッセージ配信料)も別途かかります。現行は3プラン(税別)で、コミュニケーションプランは0円(無料メッセージ200通)、ライトは5,000円(5,000通)、スタンダードは15,000円(30,000通、追加メッセージは従量で最大3円/通)です。なお2026年10月1日には追加メッセージの料金改定が予定されています。最新の料金はLINE公式の料金ページでご確認ください。LINE公式アカウントの作り方は「LINE公式アカウントの作り方」で解説しています。
決済を起点に、CRM・マーケまでつなげる
クレジットカード決済の申請が通れば、LINEの中で「見つける→相談する→買う」までを完結させられます。ここで終わらせず、購入データを起点にしたリピート施策まで設計できるのがCHATYの強みです。
- 購入者にタグを付け、ステップ配信で使い方やリピート提案を自動で届ける
- セグメント配信で、買った人・買っていない人に出し分ける
- クーポンや友だち招待(リファラル)で再来店・紹介を促す
決済はゴールではなく、顧客との関係を続けていくスタート地点です。CHATYで使えるLINEマーケティング機能の全体像は「LINEマーケティングツール」、配信設計の考え方は「メッセージ配信」も参考にしてください。
まとめ
CHATYのクレジットカード決済申請は、(1)商品登録と運営情報の準備、(2)管理ページからの利用申請、(3)サービス・事業者情報の正確な入力、という流れが基本です。差し戻しの多くは記載の不一致が原因なので、サービス名・住所・特商法表記・口座名義の整合をていねいに確認しましょう。審査の具体的な基準や日数は変動するため、最新の条件は公式でのご確認をおすすめします。
決済はLINEでのECとCRMを回すための土台です。申請を済ませたら、ぜひ配信やクーポンなどのマーケ機能まで活用してみてください。
本記事の情報は2026年6月時点のものです。料金・仕様は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。提供:株式会社Kerberos


