ステップ配信・シナリオ配信とは?まず仕組みを整理する
「ステップ配信」とは、あらかじめ用意した複数のメッセージを、友だち登録などの起点から決めた順番・タイミングで自動的に配信していく手法です。「シナリオ配信」もほぼ同義で使われ、見込み客を段階的に育成(教育)し、最終的な購入や申し込みへとつなげる一連の流れ(シナリオ)を自動で回す仕組みを指します。
通常の一斉配信が「全員に同じ内容を同じタイミングで送る」のに対し、ステップ配信は「一人ひとりの登録タイミングを起点に、その人にとって最適な順番でメッセージが届く」点が決定的に異なります。登録初日にあいさつ、3日後に活用方法、5日後に事例、7日後にオファー、というように、いつ登録した友だちであっても同じ体験を自動で提供できます。
LINEは多くのユーザーが日常的に利用するため、メッセージが届きやすく読まれやすいコミュニケーション基盤として広く活用されています。LINEヤフー株式会社の発表によると、LINEの国内月間アクティブユーザーは2025年12月末時点で1億ユーザーに達しています(出典: LINEヤフー株式会社)。この巨大な接点の上で「届く・読まれる」ステップ配信を組めることが、LINE活用の大きな利点です。
ステップ配信・シナリオ配信が向いているシーン
ステップ配信は、登録から購入・申し込みまでに「検討期間」や「説明すべき情報量」があるビジネスと特に相性がよい手法です。代表的な活用シーンは次のとおりです。
- 講座・スクール・学習塾など、価値を理解してもらってから申し込みにつなげたいサービス
- 美容・健康・サプリなど、使い方や前提となる情報を順番に伝えたい商品
- オンラインサロンや会員サービスなど、入会後の定着・継続が重要なビジネス
- 高単価・比較検討型の商品で、信頼を積み上げてから提案したいケース
- 無料登録から有料商品へ引き上げる、いわゆるリスト育成型の販売
いずれも共通するのは、「一度の配信では伝えきれない価値を、順番立てて届けたい」というニーズです。ステップ配信は、この“伝える順番”を仕組み化するための機能だと考えると分かりやすいでしょう。
シナリオ配信の設計図(具体例)
シナリオ配信は、いきなり配信設定を作り始めるのではなく、まず「どんな順番で・何を伝え・最後に何を提案するか」という設計図を描くことが成功の鍵です。ここでは学習塾を例に、登録から体験申し込みまでのシナリオを示します。
- 1通目(登録直後):あいさつと自己紹介。どんな塾で、誰のための塾かを明確に伝える。
- 2通目(翌日):講師紹介。指導方針や実績を伝え、人柄への安心感をつくる。
- 3通目(3日後):通うメリット・他塾との違い。なぜこの塾なのかを具体的に提示する。
- 4通目(5日後):料金・授業体系の解説。費用とカリキュラムの不安を先に解消する。
- 5通目(7日後):体験入塾・面談のオファー。ここまでで高まった関心を申し込みへ転換する。
このように、いきなり売り込むのではなく「理解→信頼→納得→行動」の順で情報を積み上げるのがシナリオ設計の基本です。物販であれば、商品の背景ストーリー、使い方、お客様の声、限定オファー、といった順番に置き換えて設計します。
ステップ配信・シナリオ配信の作り方(基本の手順)
ツールを問わず、ステップ配信・シナリオ配信は次の手順で組み立てると失敗しにくくなります。設計図ができたら、この流れに沿って実際の配信を作成していきます。
- 目的とゴールを決める:最終的に何をしてほしいか(申し込み・購入・予約など)を1つに定める。
- 配信通数と間隔を設計する:何通で・どのくらいの間隔で届けるかを決める。
- 各通の内容を作成する:設計図に沿って、1通ごとの役割(あいさつ・信頼づくり・オファー等)を意識して書く。
- 配信対象を設定する:全員に送るのか、特定の条件に絞るのか(後述のセグメント)を決める。
- テスト配信で確認する:表示崩れやリンク切れ、配信タイミングを事前にチェックする。
- 配信後に改善する:開封や反応を見ながら、文面や順番、出し分けを調整していく。
LINE公式アカウント標準のステップ配信でできること・限界
LINE公式アカウントにも、標準で「ステップ配信」の機能が用意されています。友だち追加などをきっかけに、決めた順番・タイミングでメッセージを自動配信でき、あいさつメッセージとあわせて、まずスモールに始める分には十分なケースもあります。
一方で、料金プランによって送信できるメッセージ通数に上限があり、配信量が増えるほどコスト管理が重要になります。現行のLINE公式アカウントの料金プランは次のとおりです(いずれも税別)。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 〜3円/通 |
なお、2026年10月1日には追加メッセージの料金改定(20万通までは3円、超過分は2.5円、税別・日本のみ)が予定されています。料金は改定されることがあるため、配信計画を立てる際は最新の内容を公式情報で確認することをおすすめします(出典: LINEヤフー for Business)。
機能面では、標準のステップ配信は機能として存在する一方、「教育から販売までを完全に自動化する」「購入や属性に応じてメッセージを細かく出し分ける」といった踏み込んだ運用には設計上の制約があります。配信をきっかけに購入まで一気通貫でつなげたい、配信対象を細かく絞り込みたい、という段階になると、より高機能なツールでの拡張が現実的な選択肢になります。
CHATYなら「配信」から「購入完了」まで自動化できる
CHATY(チャッティ)は、LINEを活用してEC(ネットショップ)の開設からCRM施策までを一気通貫で実現するツールです。最大の特徴は、ステップ配信・シナリオ配信といったCRM・マーケ機能と、LINE内に置けるショップ・決済(EC)を組み合わせられる点にあります。
通常のステップ配信は「メッセージを順番に届ける」ところまでが役割で、最後に商品ページへ誘導しても、別サイトへの遷移や会員登録、カード入力といった離脱ポイントが残ります。CHATYではLINEの中にショップページを持てるため、シナリオの最後にそのまま商品を提示し、最短のボタンタップで決済まで完結させられます。つまり「教育(ステップ配信)」と「販売(LINE内EC)」が同じLINEの中でつながり、購入完了までの自動化が可能になります。
CHATYは、ステップ配信に加えて、チャットボット、セグメント配信、顧客管理、クーポン、1on1チャット、友だち招待(リファラル)、リッチメニュー切替、カードタイプメッセージ、アンケートなど、CRM・マーケ施策に必要な機能を幅広く備えています。ステップ配信を“点”ではなく、集客から育成・販売・リピートまでの“線”として設計できることが強みです。
CHATYでできることの全体像は、看板記事のCHATYとはで詳しく解説しています。
CHATYのステップ配信・セグメント配信の仕組み
シナリオに沿った自動配信で“育成”を仕組み化
CHATYでは、友だち登録などを起点に、設計図どおりのシナリオを自動で配信できます。前述の学習塾のように「1通目→翌日→3日後…」と段階的に届ける流れを一度組んでおけば、いつ登録した友だちにも同じ育成体験を自動提供できます。配信のあとに再訴求やリマインドを組み込み、関係を維持する設計も可能です。シナリオの途中にアンケートを挟んで興味・関心を聞き取り、その回答に応じてタグを付与すれば、後続の出し分けの精度を高められます。
配信対象を絞り込むセグメント配信
CHATYは「全員に同じ内容」だけでなく、配信対象を絞り込むセグメント配信に対応しています。主な配信対象の指定方法は次のとおりです。
- 全配信:友だち全員へ一斉に届ける
- オーディエンス配信:条件で抽出したまとまりへ届ける
- タグ配信:行動や属性に応じて付与したタグごとに届ける
- CSV配信:手元のリストを基に対象を指定して届ける
たとえば「特定商品を購入した友だちにだけフォローのシナリオを送る」「興味タグが付いた人にだけ関連商品を案内する」といった出し分けにより、一斉配信よりも反応を取りやすい配信が組めます。オファーの提示には、画像・価格・ボタンをまとめて見せられるカードタイプメッセージを使うと、商品の魅力を伝えやすくなります。配信対象の考え方や運用はメッセージ配信もあわせてご覧ください。
顧客管理とつながった配信
CHATYは顧客管理機能を備えており、購入履歴やタグなどの情報と配信を連動させられます。「誰に・何を・いつ送ったか」を踏まえてシナリオを設計できるため、ステップ配信を“一度送って終わり”にせず、継続的なCRM施策として運用できます。
LINE公式アカウント標準とCHATYの比較
ステップ配信・シナリオ配信の観点で、LINE公式アカウントの標準機能とCHATYを比較すると、次のように整理できます。
| 項目 | LINE公式アカウント(標準) | CHATY |
|---|---|---|
| ステップ配信 | 標準機能として利用可能 | シナリオ設計に沿った自動配信に対応 |
| 配信対象の絞り込み | 限定的 | 全配信/オーディエンス/タグ/CSVで指定 |
| LINE内ショップ・決済(EC) | 標準では非対応 | LINE内にショップを設置し決済まで完結 |
| 購入完了までの自動化 | 外部誘導が前提で離脱しやすい | 配信から購入までLINE内で一気通貫 |
| 顧客管理との連動 | 限定的 | 顧客情報・タグと配信を連動 |
| 初期費用 | 0円から | 初期費用をかけずに開始可能 |
「とにかく配信だけできればよい」段階ではLINE公式アカウント単体でも始められますが、「配信を売上につなげたい」「購入や属性に応じて出し分けたい」段階になると、ECとCRMを兼ね備えたCHATYが有力な選択肢になります。Lステップとの違いが気になる方はLステップ比較もご参照ください。
CHATYの料金(始めやすさとランニングコスト)
CHATYは初期費用をかけずに始められ、ランニングコストは「販売時の決済手数料」と「友だち数に応じた月額利用料」が中心という構成です。
決済手数料
LINE内での販売(決済)を利用する場合の決済手数料は、2025年4月22日の改定により、契約時期等によって新旧の体系が併存しています。ご自身に適用される料率は審査・契約条件によって異なるため、正確な最新料金はCHATY公式サイトでご確認ください。参考として、現在の体系は次のとおりです。
- 新料金:合計購入金額の一律3%+1決済あたり100円(審査あり)
- 旧料金:合計購入金額の一律5%+1決済あたり100円(審査あり)
決済代行はPAY.JPを利用しています(提供:株式会社Kerberos)。
月額利用料(友だち数別・税込)
| プラン | 月額利用料 |
|---|---|
| Start | 3,300円 |
| Base | 11,000円 |
| Standard | 33,000円 |
| Pro | 110,000円 |
| 〜30万人 | 220,000円 |
| 300,001人〜 | 要問い合わせ |
なお、LINE決済を使わない運用であれば、同額の月額で決済手数料が発生しないプランも用意されています。自社の販売スタイルに合わせて選べる構成です。
導入ステップ
CHATYでステップ配信・シナリオ配信を始めるおおまかな流れは次のとおりです。
- シナリオの設計図を作る(伝える順番・タイミング・最後のオファーを決める)
- CHATYに登録し、LINE公式アカウントと連携する
- ステップ配信のシナリオと、必要に応じてセグメント(タグ・オーディエンス)を設定する
- LINE内ショップを用意し、シナリオの着地点として商品を設置する
- 配信後の反応を見ながら、メッセージや出し分けを改善する
登録の手順は初期登録で解説しています。LINE公式アカウントをこれから用意する方は、その作成手順をまとめた解説記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
ステップ配信とシナリオ配信は何が違いますか?
明確な定義の差はなく、ほぼ同義で使われます。どちらも「決めた順番でメッセージを自動配信し、見込み客を段階的に育成する」手法を指します。本記事でも同じ意味で扱っています。
LINE公式アカウントだけでもステップ配信はできますか?
LINE公式アカウントには標準でステップ配信機能があり、基本的な自動配信は可能です。ただし配信対象の細かな絞り込みや、購入完了までの自動化には設計上の制約があります。配信を売上に直結させたい場合は、ECとCRMを兼ね備えたCHATYの利用が有効です。
初期費用はかかりますか?
CHATYは初期費用をかけずに始められます。ランニングは販売時の決済手数料と、友だち数に応じた月額利用料が中心です。
まとめ
ステップ配信・シナリオ配信は、見込み客を順番立てて育成し、購入や申し込みへつなげるための仕組みです。LINE公式アカウント単体でも始められますが、「配信を売上につなげる」段階になると、配信の出し分けと購入完了までの自動化が課題になります。
CHATYは、LINE内ショップ・決済(EC)を核に、ステップ配信やセグメント配信、顧客管理などのCRM・マーケ機能までを一気通貫で提供します。教育(配信)から販売(LINE内EC)までを同じLINEの中でつなぎ、購入完了までを自動化できる点が、ステップ配信を本気で売上につなげたい方に適しています。
作成・提供:株式会社Kerberos


