CHATY(チャッティ)は、LINEを活用してEC(LINE内ショップ・決済)の開設からCRM・マーケティング施策までを一気通貫で実現するツールです。「LINEにショップを開けるだけ」のサービスではなく、商品販売を核にしながら、チャットボットや自動ステップ配信、セグメント配信、顧客管理、クーポン、1on1チャットといった顧客育成・販促の機能までをひとつの環境で運用できる点が特徴です。
この記事では、これからCHATYを使い始める方に向けて、初期登録から公開までの全体像を「何を・どの順番で進めるか」という概念ベースで整理します。管理画面の細かなボタン名や画面構成はアップデートで変わることがあるため、最新の操作手順や料金は必ず公式(chaty.shop)でご確認ください。
CHATYで「できること」を先に押さえる
始め方を理解するうえで、CHATYがLINE上でどんな価値を提供するのかを先に押さえておくと、各ステップの意味がつかみやすくなります。CHATYはEC機能を核としつつ、その前後を支えるCRM・マーケ機能を備えています。
- EC(核):LINE内でのショップ表示・商品販売・決済。友だちがLINEを離れずに購入まで完結できます。
- 顧客とのコミュニケーション:チャットボットによる自動応答、1on1チャットでの個別対応。
- 配信・販促:自動ステップ配信(シナリオ配信)、セグメント配信(全配信/オーディエンス/タグ/CSV)、クーポン、カードタイプメッセージ、アンケート。
- 顧客管理・回遊:顧客情報の管理、友だち招待(リファラル)、リッチメニューの出し分けなど。
つまりCHATYでは、「商品を売る仕組み(EC)」と「買ってもらう・また買ってもらう仕組み(CRM・マーケ)」をひとつのLINE運用の中で組み立てられます。機能の全体像は、看板記事のCHATYとはもあわせてご覧ください。
始める前に知っておきたい前提
必要なもの
CHATYを始めるにあたり、主に次のものを準備します。順番に取得していけば問題ありません。
- 連絡用のメールアドレス(仮登録・認証に使用)
- LINE公式アカウント(CHATYと連携させるLINEの“器”)
- 事業者情報(特定商取引法に基づく表記など、販売に必要な情報)
- 売上金の入金先となる銀行口座情報
- LINE決済を使う場合は、クレジットカード決済の審査用情報
費用の考え方
CHATYは初期費用をかけずに開始できる料金体系です。ランニングコストは、大きく分けて「販売時の決済手数料」と「友だち数に応じた月額利用料」が中心になります。
決済手数料は、2025年4月22日の改定により新旧の料金が併存しています。いずれも審査がありますが、目安として旧料金は合計購入金額の一律5%+1決済あたり100円、新料金は一律3%+1決済あたり100円です。なお、LINE決済を利用しない運用であれば、月額利用料は同額のまま決済手数料がかからないプランも選べます。
友だち数に応じた月額利用料(税込)は、おおむね次の区分です。友だち数が増えるほど上位のプランに上がっていくイメージで、自社の友だち規模に合わせて選びます。具体的な友だち数の区分は更新されることがあるため、詳細は公式の料金ページでご確認ください。
| プラン | 月額利用料(税込) | 対応する友だち数の規模(目安) |
|---|---|---|
| Start | 3,300円 | 小規模(立ち上げ期) |
| Base | 11,000円 | 小〜中規模 |
| Standard | 33,000円 | 中規模 |
| Pro | 110,000円 | 中〜大規模 |
| 〜30万人 | 220,000円 | 大規模 |
| 300,001人〜 | 要問い合わせ | 大規模(個別相談) |
※ 料金は改定される場合があります。最新の正確な決済手数料・月額利用料・友だち数区分はchaty.shopの料金ページでご確認ください。決済代行はPAY.JPを利用しており、提供元は株式会社Kerberosです(同社は2021年10月にLINE Biz Partner Program〔現LYC Biz〕のTechnology Partner〔コミュニケーション部門〕に認定)。
初期登録から公開までの流れ(全体像)
CHATYのオンボーディングは、概念としては次の5つのステップに整理できます。まずこの順番をイメージしておくと、各作業が「いま全体のどこにいるのか」を見失わずに進められます。
- LINE公式アカウントの準備
- CHATYへの登録とLINEとの連携
- 商品(売るもの)の登録とショップの基本設定
- 決済(クレジットカード)の申請
- 動作確認のうえ公開
以下、それぞれのステップで「何をするのか」「どんな点に気をつけるか」を見ていきます。
STEP1:LINE公式アカウントの準備
CHATYはLINE公式アカウントを土台にして動きます。まだLINE公式アカウントを持っていない場合は、先に作成しておきましょう。作成手順はLINE公式アカウントの作り方で解説しています。
LINE公式アカウント自体には、LINEヤフー社が定める料金プランがあります。現行は無料で始められるコミュニケーションプランのほか、ライト(月5,000円/税別)・スタンダード(月15,000円/税別)があり、メッセージの配信通数などに応じて選びます(最新の料金・通数はLINEヤフー公式でご確認ください)。これはCHATYの月額利用料とは別に発生し得る費用なので、運用規模に合わせて把握しておくと安心です。考え方の整理にはLINEマーケティングツールも参考にしてください。
STEP2:CHATYへの登録とLINE連携
次に、CHATYへの登録を行います。登録の入り口では、一般的に次のような情報を入力していきます。
- 仮登録:アカウント名、メールアドレス、パスワードなどを入力し、利用にあたっての同意手続きを行います。アカウント名は後から変更できない場合があるため、慎重に決めましょう。
- メール認証:登録したメールアドレスに届く案内から本登録を進めます。メールが見当たらない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください。
- 基本情報・入金口座の登録:販売に必要な事業者情報や、売上金の入金先口座を登録します。後の決済申請でも使う情報なので、正確に入力します。
登録が済んだら、用意したLINE公式アカウントとCHATYを連携させます。連携によって、LINE上での販売・配信・チャットといった機能がCHATY側からコントロールできるようになります。連携に必要な設定項目や画面はアップデートされることがあるため、具体的な操作はCHATY公式の最新情報に沿って進めてください。
連携の段階でつまずきやすいのは、LINE側の各種チャネル設定です。設定の意味がわかると進めやすくなるので、自動応答の考え方はチャットボットの記事もあわせて参照すると理解が深まります。
STEP3:商品登録とショップの基本設定
連携が完了したら、いよいよ「売るもの」を登録していきます。EC機能の核となる工程です。
- 商品登録:商品名、価格、説明、画像などを登録します。商品数が多い場合は、個別登録だけでなくCSVによる一括登録に対応していることがあります。
- ショップ・アカウント基本情報:店舗としての表示情報を整えます。
- リッチメニュー:LINEのトーク画面下部に表示されるメニューを設定します。初期テンプレートを使えば、ショップ・お問い合わせ・キャンペーンなどへの導線をすぐ用意できます。
この段階で、EC(商品販売)だけでなくCRM・マーケの初期設計も同時に考えておくと、公開後の伸びが変わります。たとえば、友だち追加直後に自動でメッセージを届けるステップ配信(シナリオ配信)を用意したり、再来訪を促すカードタイプメッセージやアンケートを準備しておくと、購入前後のコミュニケーションがスムーズになります。
STEP4:決済(クレジットカード)の申請
LINE内で決済を受け付けるには、クレジットカード決済の審査申請が必要です。審査には一定の日数がかかるため、商品登録と並行して早めに進めておくのがおすすめです。詳しい申請の流れは決済申請の解説でご確認ください。
申請時に一般的に求められる情報の例は次のとおりです。
- サービス名(CHATY内の表示名と一致させる)
- サービスURL(商品一覧ページなど)
- 事業者情報(個人/法人で必要項目が異なる)
- 入金先の銀行口座情報
- 特定商取引法に基づく表記のURL
※ 審査に要する期間やカードブランドごとの取り扱いは変わることがあります。法人で申請する場合は会社名を正式名称で記載するなど、表記の正確さが審査をスムーズに進めるポイントです。最新の必要書類・審査基準は公式の案内に従ってください。
STEP5:動作確認のうえ公開
商品登録と決済申請が整ったら、実際の購入導線をひととおり確認してから公開します。リッチメニューから商品ページにたどり着けるか、カートから決済まで進めるか、自動応答や配信が意図どおりに動くかをチェックしましょう。
公開後は、配信や招待施策を使って友だちを増やし、購入・リピートにつなげていきます。メッセージ配信でセグメントごとに最適な訴求を届けたり、友だち招待(リファラル)で新規の友だちを獲得したりと、CRM・マーケ機能を回し始めるのがこのフェーズです。
つまずきやすいポイントと進め方のコツ
- 順番を意識する:LINE公式アカウントの準備→CHATY連携→商品登録→決済申請→公開、という流れを押さえると、各作業の意味が明確になります。
- 決済申請は早めに:審査に日数がかかるため、商品登録と並行して進めると公開までの待ち時間を短縮できます。
- EC設計とCRM設計をセットで:商品を並べるだけでなく、ステップ配信やリッチメニューの導線設計まで初期に組んでおくと、公開直後から販促が機能します。
- 最新仕様は公式で確認:管理画面の名称や設定項目、料金は更新されることがあります。具体的な操作・金額は必ず公式の最新情報を参照してください。
他サービスと迷っている場合
LINEを使った販売・運用には複数の選択肢があります。ショップ機能を中心に比べたい場合はMy Smart Storeとの比較、配信・シナリオ設計などのマーケ機能を軸に比べたい場合はLステップとの比較が参考になります。CHATYは「EC(LINE内ショップ・決済)を核に、CRM・マーケまで一気通貫」という立ち位置なので、販売と顧客育成をひとつの環境でまとめたい方に向いています。
まとめ
CHATYの始め方は、概念としては「LINE公式アカウントの準備→CHATY連携→商品登録→決済申請→公開」という5ステップに集約できます。初期費用をかけずに始められ、ランニングは決済手数料と友だち数に応じた月額利用料が中心です。EC機能を核にしながら、ステップ配信・セグメント配信・チャットボット・クーポンといったCRM・マーケ機能まで同じ環境で運用できるのがCHATYの強みです。
細かなUIや料金は更新されることがあるため、実際に登録を進める際は公式の最新情報を確認しながら進めてください。
作成・提供:株式会社Kerberos


